冷え性、というとひとくくりに思ってしまいがちですが、個人の体質により、なってしまう種類が違っていたりします。
冷えやすいな、と思ったら、自分がどの種類の冷え性にあるのか、考えてみるといいですよ。そこから対策が見えてきます。
★自律神経失調によるもの
冷え性にかかるタイプで、一番多いのがこの自律神経失調です。
自律神経は、人の内臓や血管などの体を一定に保つはたらきをもっています。
汗をかいたり、温度を調節したりしています。
そのほか、胃の動き、目の動きなど、ちょっとしたしぐさも、自律神経により制御されて行われているのです。
私たちが普通の暮らしをしていくのに、なくてはならないのが自律神経です。
この自律神経が乱れてしまうと、体にいろいろな不調が起こってしまいます。
疲れがとれなくなったり、イライラしやすくなったり。
肩がこる、胃がもたれるというのも、肩のせい、胃のせいというよりも、自律神経の不調により引き起こされているケースもあるので、注意が必要です。
自律神経の乱れによって、冷えも起こります。
自律神経は、不規則な生活を送っていたり、偏った食事をしたりしていると、乱れやすくなります。
★鉄分不足によるもの
女性には多いものかもしれません。ダイエットなどで、食事の量を極端に減らしていると、鉄分不足に陥りがちです。
女性には生理があるので、必要以上に鉄分を摂取しないといけないくらいです。
だから気を抜くと、不足してしまうのです。
鉄分不足のまま、放っておくと、貧血を起こすようになってしまいます。
貧血でいると、冷え性になりやすくなります。
血の巡りが少なくなってしまうということですから、体を温めにくくなるのです。
貧血は、血液中の赤血球が少なくなってしまった状態のことです。
赤血球は酸素を運ぶ役割をしています。
これが少なくなると、貧血が起こります。
赤血球が少ない血液は、体の力の源となる、酸素を運搬しにくくなります。
だから、手足が冷えやすいし、疲れやすいなどの症状も現れてしまうのです。
★ホルモン分泌によるもの
これも女性に多い冷え性の原因です。
ホルモンのバランスが崩れることによる、自律神経の不調が、冷えを引き起こします。
ホルモン以上による冷えは「冷えているのに体がのぼせているような感覚」になることが特徴です。
この症状は、腰が冷えるのに、頭がのぼせたようになるのです。
更年期に多い症状です。
女性ホルモンのバランスは、妊娠時と更年期の時に乱れやすくなります。
このため、この時期は冷え性になりやすくなるのです。
無理なダイエットにより、月経不順になり、それがホルモンバランスを不安定にし、冷え性となることもあります。
女性は冷え性になりやすいという特徴がありますから、気を付けたいですね。
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