運動不足が原因で冷え性になっているケースは、意外と多いものです。
現代人は、運動不足になりがち。
そのせいで、血液のめぐりが悪くなり、体が冷えやすくなっているのです。
そこで、生活に運動を取り入れることを考えてみましょう。
運動で、体の血行を良くすると、冷え性も改善されていきます。
血行が良くなれば、新陳代謝も良くなり、体がポカポカと温まってくるのです。
ただし、運動と言っても、ボディビルなみにハードなトレーニングをする、というわけではありません。
バーベルを持ち上げたり、トレーニングマシンで体を鍛えたりする必要もありません。
ただ歩くだけで大丈夫です。
そう、ウォーキングで冷え性を改善させるのです。
ウォーキングは、冷え性改善に役立つ運動です。
体にあまり負担がかからないので、長い間続けることができます。
しかも有酸素運動です。
ウォーキングを続けていることで、基礎代謝は確実にあがっていきます。
ウォーキングはいつやってもかまいません。
別に休日や早朝に、ジャージに着替えてやる必要はありません。
出勤時、退勤時、外回りの帰りに、ちょっと遠回りをして歩く、というだけでも効果があります。
いつも移動に車を使っていたのなら、これを歩きに変えていきましょう。
これでウォーキングできます。
階段の上り下りを生活の中に入れるのも、冷え性改善に役立ちます。
エスカレーターやエレベーターは便利ですが、こればかりでは体が冷えていくばかりです。
あえて階段を使うことで、基礎代謝は上がり、脚に筋肉もつくし、いいことづくめです。
ウォーキングの効果がさらに高まる「パワーウォーキング」というものがあります。
パワーウォーキングとは、ダイエットなどでよく利用されるウォーキングのやりかたです。
血流を促進させるはたらきがあります。やり方はとても簡単で、以下の3ステップでできます。
①背筋をまっすぐに伸ばして、姿勢をよくして、大幅に歩きます。
②呼吸をいつもと違う風にします。
普通は「吸う」「吐く」の繰り返しですが、「吸う」「吸う」「吐く」「吐く」で行います。
これをリズム良く繰り返します。
③この呼吸法で、腕を普段より大きく振って歩きます。
ウォーキングをしたら、そのあとにストレッチを忘れずに。
1日のウォーキングの目安は20~30分です。
たくさん運動したら、つぎは良質な睡眠をとりましょう。
運動と睡眠を健全なものにすることで、冷え性が改善されていきます。
でも、なかなか眠れないこともあるかもしれません。
そんなときには、足を温めてあげましょう。
また、血液が全身にいきわたる姿勢で寝るのも大事です。
そのためにぜひかつようしたいのが湯たんぽです。
湯たんぽなら、電気毛布のように、電気を使いませんし、持ち運びもらくです。
冬場の布団は冷たくて、なかなか温まりませんが、寝る数時間前から湯たんぽを入れておくと、寒い冬でもポカポカになります。
寝る時は、足枕などを入れて、足を高くして眠ると、下半身にたまった血液を全身に循環させられます。