冷え性対策として、体を温めてくれる食べ物で食事を作り、体を内側から温めるという方法があります。
これが効果的。
体を温める効果のある食べ物のことを、「陽性の食べ物」と言います。
陽性の食べ物を習慣的に食べるようにすると、冷え性が改善されていきます。
体を温める陽性の食べ物は、寒い地方でとれる食べ物が多いです。
冬にとれる食べ物は、陽性の食べ物であることが多いです。
例えば、以下のような食べ物があります。
野菜・・・ニンジン、ゴボウ、レンコン、ニラ、カボチャ、ネギなど
魚介・・・エビ、なまこ、アナゴ
調味料・・・しょうが、とうがらし、にんにく、山椒、胡椒、みそ、しょうゆ
イモ類・・・山芋、こんにゃく
お茶では、紅茶が体温め効果が高いです。
調味料には、体を温める食べ物が多いですが、その中でも冷え性に最も聞くのが、しょうがです。
漢方薬でも、冷え性の改善のために、しょうがを処方することが多いです。
これには理由があります。
しょうがには、「ジンゲロン」という成分が含まれています。
しょうがを食べると、体が熱くなりますよね。
これは、シンゲロンによるものです。
シンゲロンには、体の発汗作用を促す作用があるのです。
これが、冷え性に効きます。
冷え性改善と言えば、まっさきにおすすめしたいのが、しょうがです。
ただ、しょうがはあまりたくさん食べられる食材ではない、というのが、困ったところです。
しょうがばかり食べているわけにはいきませんよね。
また、しょうが独特のくさみが苦手、という方も少なくありません。
そういうときは、しょうがのサプリメントを利用してみてもいいかもしれませんよ。
または、紅茶にしょうがを入れて、しょうが紅茶にしてみるのも良いでしょう。
ポットにお茶を入れて会社に持って行っている方は、それを紅茶して、しょうがも入れておきましょう。
時間がたつごとに、じわじわとしょうがが効いてきて、体を温めてくれるジンジャーティーができあがります。
冷え性を改善する食べ物、ということで考えるときに、漢方薬の扱い方も考えにおいておくといいかもしれません。
漢方薬は、食材の「陽性」の食べ物と「陰性」の食べ物の作用を利用して、薬を調合しています。
手軽に飲むことができるので、冷え性のために食生活を変えるのがむずかしい、という方でも、チャレンジしやすいかもしれません。
ただし、漢方薬の効果は、人によって違いがあります。
それに、効果が出るまである程度の時間、飲み続けないといけません。
これはどうしてかというと、漢方薬というのは、西洋医学の薬とは違うからです。
製薬医学のように、病気を治すために処方されているものではありません。
病気を治すというよりは、飲み続けることで、体質を改善し、それにより健康を手に入れる、というところに主眼をおいています。
だから、すぐにパッと治るということはありませんが、じわじわ効いてくる感じがあります。