アンチエイジングを考えるうえで、食事はとても大切です。
私たちが食べる食べ物で、私たちの体は作られているからです。
食べ物が体の中で吸収され、骨や筋肉、皮膚、髪などになっていくのです。
だから、そのもとになる食べ物を選ぶことは、アンチエイジングでとても大切なことなのです。
では、アンチエイジングのためにはどんな食材を選ぶといいのか。
どれか1つだけを集中的に、というよりは、いろいろなものをバランスよく組み合わせるといいです。
タンパク質や脂質、糖質、ビタミン、ミネラルなどを組み合わせます。
組み合わせの中には、以下で紹介する食材はなるべく外さないようにしたいです。
★低脂肪のたんぱく質
タンパク質は筋肉や骨、ホルモンなど、体全体をつくるための素材として、欠かせません。
ただし、肉でタンパク質をとろうとすると、脂肪も一緒にとってしまって、カロリーオーバーになってしまう恐れがあるので、食べ方には注意です。
肉の脂身、霜降りなどはなるべく控えましょう。
牛や豚のひれ肉、鶏肉、羊肉、馬肉など、脂が少なめの肉や魚、納豆や豆腐など植物性タンパク質、アボカドなどをとるようにしましょう。
カロリーをおさえつつ、良質なたんぱく質をしっかり摂取できます。
★低GIの糖質
食べてすぐに糖が分解される食品は、血中の糖を急激に増やします。
それを処理するためにインスリンが大量に分泌され、それをつくる膵臓に余計な負担がかかります。
だから、糖の分解がゆっくりで、インスリンをあまり分泌させない「低GI食品」がおすすめ。
膵臓をいたわりつつ、生活習慣病や肥満を予防し、いつまでも若々しさを保ちやすくなります。
低GI食品は、玄米や麦ごはん、ライ麦パン、胚芽パン、キビ砂糖、黒砂糖などがあります。
生成された白いものよりは、色のあるものを選ぶのが見分け方のポイントになります。
★血の巡りが良くなる脂質
脂質は、体のエネルギー源になる栄養素。
ホルモンをつくるはたらきもあり、体の五台栄養素の1つです。
しかし、摂りすぎたり、偏っていたりすると、内臓脂肪を増やして、肥満やメタボの原因になり、老化を進ませてしまいます。
血管を汚す中性脂肪や悪玉コレステロールを増やさないためにも、脂質の取り方には注意したいです。
そのためには、悪玉コレステロールを減らす働きを持つオリーブオイル、紅花油で脂質を摂ることがおすすめ。
牛肉、豚肉の脂は融点が高いです。常温でも固まってしまうくらいですね。
当然、体内でも固まりやすく、体を汚しやすい脂なのです。
魚の脂は、融点が低く、常温でも固まりません。
液体の状態のままキープされます。
だから、魚の脂であれば、血管が詰まりにくく、血も汚れません。
逆に、血液をキレイにする作用があることが知られていますね。
ただし、焼き魚だと、脂が落ちてしまうので、煮つけにして、脂もまるごと食べられるようにしたいです。
αリノレン酸を含むアマニ油は、体内で魚の脂と同じDHA、EPAに変化します。
魚の脂が苦手・・・という方は、アマニ油での脂質摂取がおすすめ。
アンチエイジングに役立つそのほかの食材
アンチエイジングのことを考えるのなら、アンチエイジングに役立つ食材選びは外せません。
私たちの食べたもので私たちの体はつくられているのですから、いい食材を選ばずして、アンチエイジングはできないのです。
アンチエイジングに役立つ食材をご紹介します。
アンチエイジングに役立つ色々な食材を組み合わせて、バランスの良い食生活を心がけましょう。
★食物繊維
食物繊維は、胃や小腸で吸収されずに大腸まで届くという性質があります。
満腹感を与えてくれやすい食材です。ダイエットに役立ちます。
もちろんアンチエイジング効果もあります。
腸内を通過するとき、小腸で免疫力を活性化させてくれます。
大腸では、腸内細菌のエサとなり、腸の汚れを落としてくれるのです。
体の中からキレイにしてくれます。
アンチエイジングと共に、便秘解消にも役立つのです。
みかん、りんごなどの果物、キャベツ、大根、ニンジンなどの野菜、海藻、こんにゃくなど、水に溶けるゲル状の水溶性食物繊維と、穀物、キノコ、カニやエビに含まれる水に溶けない繊維状の不溶性食物繊維があります。
どちらもバランスよく摂りたいです。
★ビタミンC
紫外線を浴びることによるメラニン生成を抑えてくれます。
体がさびつきにくくなる抗酸化作用もあります。
ビタミンCにはイチゴ、キウイ、みかんなどの果物、キャベツ、パセリ、小松菜、ピーマンなどの野菜に多く含まれています。
熱に強く、こわれやすい栄養素なので、加熱せず、生のまま食べることをおすすめします。
ビタミンCは水溶性なので、一度にたくさん摂ってもすぐに排出されてしまいます。
たくさん食べるよりも、少しずつ、こまめに食べるほうがビタミンCを摂取しやすいです。
★ビタミンA
皮膚の代謝を高め、美肌力を高め、粘膜を保護してくれます。
口の中や目の健康に欠かせません。
動物性の食品に含まれています。
植物性のビタミンAは「ベータカロチン」として含まれており、食べると体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAを多く含む食品は、レバーやあんきもなどの動物の肝臓、チーズ、玉子など。
ベータカロチンを多く含む食品は、パセリ、ニンジン、小松菜、ホウレンソウ、にらなどです。
ベータカロチンは、油でいためて食べると、体内で吸収されやすくなります。
★ビタミンE
脂溶性のビタミンです。
活性酸素を取り除く抗酸化作用が高いです。
血流を促進する効果もあります。
アーモンドやヘーゼルナッツなどのナッツ類、ひまわり油、紅花油、いくら、すじこ、カボチャ、ホウレンソウなどがあります。
★ミネラル
わかめやもずく、ひじきなどの改装は、ミネラルと食物繊維が豊富なので、アンチエイジング食材としてぜひ食生活に取り入れたいです。
海藻類には、マグネシウム、亜鉛、鉄、カルシウム、ヨウ素などのミネラルがたっぷり含まれています。
粘り気のある食物繊維は、糖や脂肪の吸収をおさえて、血糖値の上昇を抑えてくれます。
また、内臓脂肪が増えすぎないようにしてくれます。