女性は自律神経が乱れやすい?!

むくみやめまい、慢性的なだるさや疲労感などの不調を訴えるのは、男性よりも女性が多いですよね。

女性が体調不良を起こしやすい背景にも、自律神経が関係しています。

実は、男性よりも女性の方が、自律神経が乱れやすいのです。

★女性に自律神経失調症が多いのは「ホルモン」が原因
女性に自律神経の乱れが多いのは、「ホルモン」が大きく影響しています。
男性にももちろんホルモンは分泌されていますが、女性とではホルモンの変動幅が違うのです。

女性は、およそ1ヶ月の周期で、生理があります。
生理はホルモンの働きによって、起こされています。
生理の周期は、生理期・低温期・排卵期・高温期と大きく4つに分けられ、1ヶ月の間に時期に応じてホルモンの分泌量が大きく変動します。
さらに、ホルモンは一種類ではなく、たくさんのホルモンが複雑に連携しています。

生理だけではなく、女性は出産や授乳、閉経でもホルモンの出方が変わります。

このホルモンの分泌の変化や複雑さが、自律神経に大きな影響を与えるんですよ。

★ホルモンと自律神経の司令室は同じ場所!
それでは、どうしてホルモンの変化が自律神経に影響を与えるのでしょうか?

その答えは、ホルモンと自律神経の司令室の場所にあります。

実は、ホルモンの分泌を調整している司令室と自律神経の司令室は「視床下部」と呼ばれる脳の同じ場所にあるのです。

★ホルモンと自律神経は協力し合っている

司令室が同じ場所にあるホルモンと自律神経は、お互いの働きに影響を与えながら体の中をコントロールしています。

自律神経は、ホルモンの分泌を調整するように働き、ホルモンも自律神経の働きを調整します。
自律神経とホルモンはお互いに協力し合って、体の中を健康に保ってくれているのです。

★ホルモンが乱れると自律神経も乱れる
自律神経とホルモンは、司令室が同じ場所にあるため、ホルモンの司令室に異常が発生すると、もちろん自律神経の司令室もダメージを被って、自律神経の働きにも異常が発生します。

特に女性は1ヶ月の間でもホルモンが複雑に作用しながら変動するため、ホルモンが乱れやすく、自律神経がダメージを受けやすいのです。

さらに、ホルモンと自律神経はお互いに協力し合っているため、ストレスなどでホルモンの分泌が偏ると、ホルモンの影響で自律神経のバランスも崩れてしまいます。

★更年期障害も自律神経が原因だった!
中高年の女性を襲う症状の一つに、更年期障害がありますよね。
実は、更年期障害も自律神経の乱れが原因なんですよ。

女性は、40代の中盤に入ると卵巣の働きが悪くなって、女性ホルモンの分泌が急速に低下します。
すると、脳はもっと「ホルモンを出せ」と命令しますが、卵巣はホルモンを分泌することができず、司令室である脳の視床下部が混乱してしまいます。

すると、同じ視床下部にある自律神経の司令室も混乱に陥り、更年期特有のイライラや冷え、だるさなどの体調不良が出てくるのです。

また、自律神経は加齢にともなって副交感神経の働きが悪くなります。
更年期の女性は、ホルモンの異常と加齢のダブルパンチで自律神経が乱れてしまうんですよ。

★ダイエットにも要注意!

女性に注意してほしいのが、ダイエットです。
特に若い年代では、食事を過度に制限するダイエットがよく行われていますよね。

過激なダイエットは、体を栄養失調状態にします。
すると、体は命の危険を感じて、女性ホルモンの分泌を低下させてしまうのです。

ホルモンの分泌に異常が出ると、もちろん自律神経も狂います。
偏った美意識で、本当の美と健康を失わないようにしてくださいね。

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