朝は自律神経にとってとても大切な時間帯です。
自律神経が不安定な朝に無理をすると、その日一日自律神経の働きが乱れてしまい、快適に過ごせなくなってしまいます。
しかし、言い換えれば、朝の過ごし方次第では、自律神経を整えて健康的に生活できるということです。
それでは、いったい朝をどのように過ごせば自律神経は整いやすくなるのでしょうか?
★30分余裕を持って起きる
「朝はできるだけ長く寝ていたい」という方も多いですよね。
寝ることを優先するあまり、支度する時間がなくなり、焦って家を出るなんていう生活をしていませんか?
これでは、自律神経が乱れてしまいます。
朝の不安定な時間帯に、焦ってせわしなく行動すると、交感神経が急激に働きを開始して、暴走してしまいます。
自律神経を整えるためには、朝はゆっくり余裕を持って過ごすことが大切なんですよ。
30分程度早めに起きたり、前日に準備をしておくとよいでしょう。
★起きたらまずカーテンを開ける
朝起きたら、まずはカーテンを開けるようにしてください。
人の体内は25時間のリズムで動いていますが、日光を浴びることで24時間に修正することができます。
また、日光を浴びると体内では、セロトニンと呼ばれる物質が作られます。
セロトニンには、自律神経のバランスを整える働きがあります。
さらに、セロトニンはおよそ16~17時間後にメラトニンという物質に変わります。
メラトニンは、眠気を起こさせて、安眠するために必要な物質です。
つまり、朝に日光を浴びることで、夜眠れるようになり、規則正しい生活が送れるようになるのです。
★白湯をコップ1杯飲む
朝起きてカーテンを開けたら、次は白湯をコップ1杯飲むといいでしょう。
朝は交感神経が急発進しないように注意しなければいけません。
そのためには、副交感神経の働きを高めることが効果的です。
白湯を飲むと、胃腸を温めて、胃腸の働きをよくすることができます。
すると、胃腸を働かせている副交感神経の働きが高まって、交感神経の暴走を防ぐことができるのです。
また、朝は一日の中で最も体温が低い時間帯なので、白湯を飲むことで効率よく体温を上げ、代謝を高められるんですよ。
★朝ごはんを食べる
忙しさのあまり朝ごはんを抜いていませんか?
朝ごはんは、一日の原動力となるので、食べるようにしましょう。
朝ごはんを食べることで、体温が上がり、代謝が良くなって、体が自律神経の司令に応えやすくなります。
また、噛むことで、脳を活性化して自律神経の働きをよくします。
白湯と同様に胃腸を刺激して、副交感神経を高める効果もあるんですよ。
朝ごはんは自律神経に嬉しい効果をたくさんもたらしてくれるので、ぜひ消化のよい食事を心掛けてください。
★軽めのストレッチをする
朝に時間があるときは、軽めのストレッチで体をほぐすといいでしょう。
朝は体が固まっているので、ほぐしてあげることで、体の動きがよくなります。
さらに、心地よさを感じることで、副交感神経の働きを高めて、交感神経の暴走を防ぐことができるんですよ。
★週末の寝溜めには注意しよう!
自律神経の働きを狂わせないためには、毎日同じ時間に起きることも大切です。
同じ時間に起きることで、自律神経の切り替えもスムーズにできるようになります。
ここで注意が必要なのが、週末の寝溜めです。
平日にあまり眠れなかったからといって、週末に遅くまで眠ってしまうと、自律神経がリズムを崩して乱れやすくなってしまいます。
寝溜めで自律神経に混乱が生じて乱れると、だるさや疲労感、むくみなどの症状が出て、平日への負担が大きくなり、さらに自律神経が乱れるという悪循環に陥ってしまいますよ。