気づけば、「あの人は○○してくれない」と思ったりしていませんか?
仕事が忙しい彼氏に「どこにも連れて行ってくれない」とグチをいってみたり、仕事が上手くいかなくて「誰も私のことを評価してくれない」とグチってみたり。
身近に友達がいないと「誰も遊びに誘ってくれない」と言ってみたり。
こういう風にグチる現代人は、増えているようです。
こういう風に思う多くの人は、自分の期待に、パートナーや親友など「親密な相手」がこたえてくれないと、不満を持ちます。
親密な相手だからこそ、「〇〇してほしい」という期待を抱いてしまいます。
そしてそれがかなえられないと「〇〇してくれない」と不満を持つ。
この不満は放っておくと、怒りや恨みといった、強い負のエネルギーになってしまいかねません。
いくらこっちが、「〇〇してほしい」と思ったとしても、相手には相手の都合があります。
当たり前ですけどね。
必ずしも、自分の期待通りのことをしてくれるとは限りません。
自分のことを振り返ってみてもそうですね。
忙しくて遊びにもいけない、休むこともできない、人とおしゃべりすることもできない。
そしてあなたがそれをするのを待っている人がいれば、「〇〇してくれない」と思われても仕方がないのです。そういうものです。
それを、「してくれない!」と文句を言っても、重いと受け取られるだけです。
だからと言って、そういうグチをひとりで呟いても、救われることはありませんよね。
どんどん気分が暗くなっていくだけです。
そもそも「〇〇してくれない」と思う気持ちをひも解いてみると、依存心が強いから、ということが言えそうです。
相手が何かをしてくれるのを待つ前に、自分から提案してみるといいかもしれませんよ。
デートの時に、彼からの提案を待つだけではなく、自分自身が何をしたいかを考えて、提案するのが、ある意味自立したお付き合いのカタチと言えます。
「いい季節だから、ピクニックに行ってみない?」など、自分も提案すれば、彼氏もお付き合いをラクに考えられるはずです。
恋人との関係だけではなく、仕事でも、友達関係でも、柔軟な考えで選択肢を持つことはいいことです。
あるいは、「〇〇してくれない」と思うのは、自分が充実していないフラストレーションから来るのかもしれません。
自分のやりたいことがわからない、仕事が上手くいかない、自分の力に限界を感じている、などなど。
自分への欲求不満を持っていると、イライラするものです。それが無意識のうちに「〇〇さんが〇〇してくれないからだ」と、身近にいる誰かのせいにしてしまうのです。
こうやって誰かのせいにしておけば、自分で問題に直面して、傷つくのを避けられます。これを「防護規制」と言います。
でも、それを責められた相手はきっと「?」になってしまうでしょう。
いちゃもんをつけられているようなものです。
こういうことをしていても、他人といい関係は築けないし、自分の心も軽くなりませんから、まず、自分自身と向き合うことから始めてみるといいかもしれませんよ。