便はなぜ固くなるのか

便が固くなると、なかなか出せなくてつらいです。

便が固くなるにはいくつかの理由があります。

★水分不足

便が固くなる、その理由は、やはり水分不足がまず考えられます。

便に含まれる水分は、70~80%くらいであるのがちょうどいいです。

しかしその水分が60%くらいにまで下がってしまうと、固くなります。

60%を下回ると、ウサギのうんちのようなコロコロとした便になります。

これは注意信号です。

50%付近の水分の便は、直腸にとどまったまま、なかなか出てきません。

★悪玉菌の増殖

悪玉菌の増殖も便が固くなる原因として考えられます。

腸内環境が悪化し、善玉菌が減り、悪玉菌が増えていることで、便が固くなっているのです。

このとき、便を見ると、黒色をしています。

健康なうんちなら、茶色をしているものですが、黒くなったら注意信号です。

悪玉菌が増えていると、食べ物を分解吸収することがうまくできなくなります。

善玉菌は、腸を柔らかく、茶色くさせるためにはたらいていますが、腸内環境が悪くなると、黒くてコロコロした固いうんちが出るようになるのです。


★不溶性食物繊維の過剰摂取

え、食物繊維をとっているんだから、便秘にはならないでしょう、と思うかもしれません。

しかし、不溶性食物繊維は、摂りすぎるとかえって便秘を助長してしまうので注意が必要です。

便秘にはそもそも、食物繊維は効果的です。

食物繊維には、不溶性食物繊維と、水溶性食物繊維があります。

不溶性の食物繊維は、サツマイモ、ゴボウなど、硬い繊維でできているものを言います。

水溶性食物繊維は、わかめや寒天など、ネバネバで、柔らかい繊維です。

便秘解消には、この2種類の食物繊維を、不溶性・水溶性=2:1で取るとちょうどいいです。

このバランスが大事です。不溶性食物繊維ばかり食べていて、このバランスが崩れてしまうと、便が固くなってしまうのです。

対策としては、水分をとる、というのが第一です。

1日の水分摂取量は、1.5リットルが適量と言われています。

でも、ほとんどの人が、この量をとれていないことが多いのです。

目安の量はクリアしておきたいです。

その水分補給の方法として、おすすめなのが、白湯とココアを飲む、という方法です。

白湯は便秘に効きます。

水分摂取をするときは、冷たい飲み物よりも、温かい白湯のほうが、効果があるのです。

便の温度は、体温と同じです。

それ以上の温度を与えると、溶け出してきます。

だから、硬い便でも、溶かすことができるようになるのです。

レンジで1分半温めると、ちょうどいい熱さになります。

これを冷ましながら飲むようにしましょう。

ココアも便を柔らかくするのに役立ちます。

ココアには、リグニンという、整腸作用のある成分を含んでいます。

腸内環境を整えながら、水分も摂取できるという、一石二鳥の効果があります。

ただしココアを飲むときは、砂糖は入れないようにしましょう。

砂糖は善玉菌を減らしてしまいます。

そのかわり、オリゴ糖を加えるといいですよ。

こんにゃくダイエット

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