怒りの感情を上手くコントロールして、マネジメントすることができれば、怒りに振り回されずに生活することができます。
ストレスも減って、ハッピーになれます。アンガーマネジメントは考えの持ち方1人で実現可能であり、それには怒りの正しい認識と、日ごろの心掛けが大切になります。
「イライラする」
「こんなの許せない」
こんな怒りの感情が湧きあがってきたら、以下の3ステップで対処してみましょう。
ステップ1 他人目線で物事をとらえてみる
怒りの感情というのは、出来事が起きたり、誰かが何かを言った、したことを目の当たりにして、「そんなことは許せん」と思ったことで引き起こされます。
外の世界が、自分の中に入ってきた状態です。
自分の価値観と、外の価値観が一致しないことで引き起こされます。
アンガーマネジメントのためには、そうではなく、なるべく他人の目線でものごとをとらえてみましょう。
自分サイドから出来事を見るのではなく、相手目線で物事をとらえてみるのです。
そのとき、自分の価値観、相手の価値観、どちらが正しいのかは考えないこと。
あくまで、価値観がどう違うのかを認識する、その上で他人目線での考え方を理解するということです。
また、怒りの感情の大きさ、種類を認識することも大切です。
生きているといろいろな出来事に遭遇します。
その中には大きな怒りを引き起こすものもあるでしょうし、「ちょっとムカつくなあ、まあ許せるけど」的な、ほどほどの怒りもあるでしょう。
こうしたいろいろな出来事を、「許せる」「ある程度許せる」「絶対許せん」の3段階に分けてみます。
そして、その怒りの大きさ、種類を理解する。
これがまた、相手の価値観を理解する助けになります。
ステップ2 自分の気持ちをたしかめる
イライラしたとき、その理由を聞かれると、ちょっと答えられないことがありますよね。
よく分からないけれど、なんとなくイライラして、みたいなことが大半かもしれません。
「なぜ怒りの感情が生まれたのか」を自分に問いかけてみましょう。
そして、客観的にその理由を把握する。
これにより、怒りの感情をコントロールしやすくなるのです。
そして怒りによるトラブルを避けるヒントもそこにあります。
怒りが生まれたら、その理由を紙に書き出してみましょう。
書き出すと、視覚化できます。
それにより、怒りを鎮めることができるし、自分の心の奥にある「本音」が見えてきます。
そういうことを続けていくうちに、怒りの感情の生まれるパターンが分かってきます。
「私の場合、こういうときに、怒ってしまいやすいんだな」ということが分かるようになってきます。
そうすると、自分の感情をコントロールできやすくなるのです。
ステップ3 相手とのギャップを埋める
自分が「苦しい」と感じている時は、自分の価値観を変化させて、自分と相手のギャップを埋めるようにしてみましょう。
自分が変化する。
そのほうが、相手の価値観、考え方を変えさせるよりもずっと簡単です。
ただ、これは自分の価値観を変えろと言っているわけではありません。
決して相手に合わせろというわけではない。
価値観は人それぞれ違うということを認識して、双方にとってメリットのある「落としどころ」を見つけるということです。
自分も相手も引いて、両方が落ち着けるポイントを探す、それが怒りをトラブルにつなげてしまわない秘訣なのです。